働き方改革は働く時間をただ短くすればいい訳ではない・・・
働き方改革、というものがあります。
盛んに言われ、時間を短くして効率をあげよう、休みを増やそう、そういう趣旨です。
しかし、これ本当に勘違いされている経営者も多く、下の人たちは苦しんでいるのではないでしょうか。
まず、時間の問題ですが、比較的に上手くいっているところはやはり社をあげて取り組んでいます、やはり今までの社内の仕組み、構造を変えていかなければそもそも短くなんてできません。
短くして売り上げが落ちてしまうなら、こんな意味のないことはありません。目的は従業員を大切にし、よりパフォーマンスを発揮していただき、売り上げに繋げる、ここまで見据えなければいけません。
機械を導入し、人をいらなくしてしまう、キャッシュレスにして会計を迅速にし、処理もスムーズにする、こういった投資をしていき、少しずつ時間を生み出していく必要があります。
ところが多くの企業は単純に今のままで時間を切り詰めることしか頭にないように感じます。
日本は同調圧力が強い国なので中々バラバラに帰ったり、というのが難しいので、経営者が先頭に立って改革にとりくむ必要があります。
その昔、経済が好調だった時期がありました。それは人口が爆発的に増えていき、何もないところからとにかく物を作ることが重要だった時代です。
有り余るパイをどう獲得するか、経営者も一緒になって汗水垂らして働きました。
いつしか、そのパイは埋め尽くされ、ここ最近の数十年はどうやって少ないパイを奪い合うか、マーケティングが重要、経営力が試される時代になりました。
「私が好きなものはあなたも好き」という昭和の価値観は無くなり、何が好まれるか、必死に考えなくてはなりません。
その代わり一生懸命に、がむしゃらに働く必要は無くなり、頭を使うことの方が多くなりました。
しかし、そこで方向転換できた企業はいくつあるのか、いまだに昔の価値観を引きずっています。
絶対に時代の流れ、というものがあります。時代のせいにするなと、言われますが逆です。時代に左右されない人などいません。
流れが変わった川で逆方向に泳いでいたら皆ついてはきませんし、いずれ溺れるでしょう。
単に外国人を入れればいいという経団連の方々こそ、昭和の亡霊と言わざるをえません。
確かに建設、介護は少なく、若い人も集まりませんので、海外の優秀な方にいらっしゃっていただくことはいいと思いますがそこまで考えているのかは甚だ疑問です。